ストレス緩和に笑顔のススメ
感染症ストレスに笑顔とドーパミンが免疫効果有な理由
新型コロナウイルスの影響で、おうちで過ごす毎日を送っていると思います。外出するなと言われると、何だか買い物に行きたくなってしまいますが、ここはじっと我慢の時。感染を広げるペースを抑えて、医療現場、介護現場などを支える人たちに協力したいものです。
とはいえ、家にいて、四六時中子どもや旦那様と顔を合わせていると、ちょっとしたことでイライラが募るし、先の見えない不安があるしで、ストレスMAXになっていませんか? 今回は、ストレス緩和に効果のある、「笑顔の効用」についてお届けします。
今日からできる笑顔トレーニング、やってみませんか?
1・笑顔の効果
- 心を穏やかにする
笑顔はリラックスを司る副交感神経を優位にしてくれる効果があります。
今回の自粛生活では、感染の心配や先の見えない不安で、ストレスの高い状態に置かれ、交
感神経が張り続けている状態になっている方も多いでしょう。ですが、意識して、楽しいこ
とを考えたり、くだらないことで笑いあえる状態を作ることが、ストレス緩和にとても役立
ちます。
実際、笑顔を作ることで、脳内に「エンドルフィン」「セロトニン」「ドーパミン」という
ホルモンが分泌されることが研究で分かっています。「エンドルフィン」は脳内麻薬ともいわれ、幸せに感じる気持ちを生み出します。「セロトニン」はストレス解消に効果が高く、心を平穏に保ちます。「ドーパミン」はやる気やモチベーション維持に欠かせないホルモンで、ドーパミンが出ているとストレスホルモンの分泌を抑えてくれる働きもあります。
笑顔(笑うこと)は心のバランスをとるために、簡単にできる方法です。
- 免疫力を高める
治療薬がなく、感染してしまっても対症療法しかない新型コロナウイルスに対しては、自己免疫を高めるのが一番の予防だと言われています。
笑顔には、免疫力を高める効果もあります。免疫の中でも、外から侵入した病原体を破壊するナチュラルキラー細胞や病原体に対する抗体を作るB細胞を活発化する効果があることがわかっていますので、新型コロナ対策としても、笑うことは一番の薬になりますね。
- 笑顔で周りが幸せになる
笑顔の人を見ながら、厳しい表情をするのは難しいという研究結果があるように、笑顔は周りに伝染する性質を持っています。笑顔や笑いのある人の周りには、人が集まってくるので、周りが一緒に幸せになれます。
特に笑顔の多い家庭の子どもは、以下の点から心身ともに強くなると言われています。
〇笑顔には免疫力を高めて病気にかかりにくくなる効果がある。
〇笑顔が多いと精神的に安定させる効果があるので、自己肯定感が身につきやすい。
〇精神的なストレスに対する耐性が高まる効果がある。
簡単にできる笑顔が、子どもの成長にとってこんなによい効果を持つなら、親としては積極的に取り入れたいものです。
ほかにも、睡眠の質を高める、女性ホルモンを整えるため美容効果が高くなる、ダイエットに効果がある等、たくさんの良い効果が科学的にも証明されています。
<参考>「笑顔」の素晴らしい効果14個と素敵な笑顔の作り方 より
https://psychology-japan.com/smile-effects.html
笑顔の驚くべき効果–科学的に証明された市場最高の良薬
https://visionary-mind.com/smile/
2・笑顔を作ろう!~好きなこと、楽しいことを探す
多くの良い効果を持つ、笑顔。あなたは何をしていると自然と笑顔になれるでしょうか。
子どもと思い切り遊ぶときでしょうか?
おいしくご飯ができたときでしょうか?
お笑い番組を見るときでしょうか?
お友達とおしゃべりするときでしょうか?
本や映画を見るときでしょうか?
友達と一緒にスポーツなどで汗を流すときでしょうか?
今は自粛生活で、思うように人と会ったり、外出できない時期ですが、家族と一緒に、あるいは家族とたまには離れて、笑顔になれる時間を作りましょう。
実は、家族が一番のストレスになっているお宅も多いのではないでしょうか…
家族の中で笑顔になるコツがあります。それは、「目をつむること」と「ありがとう」を言うこと。散らかしっぱなしのおもちゃや服、宿題をやらない子ども。家事を手伝わない旦那様。怒りたくなることがたくさん目についてしまいますが、あまりうるさく言わずに目をつぶり、どんな小さなことにも笑顔で「ありがとう」と言ってみましょう。「ありがとう」と言われると、お互い少しずつ変わっていきますよ。
3・どうしても笑えない時は?
笑いたくても、どうしても笑えない…そんな時は、鏡の前で口角を挙げてみるだけでもOKです。作り笑いでも、笑ってみることで脳が「今、幸せなんだ」と判断してくれるので、自然とポジティブ思考になっていくそうです。
もちろん、辛い、悲しい、怖いなどのネガティブな感情を作り笑いの下で押し殺す必要はありません。どこかで吐き出して、癒すことも必要です。笑うことが必要、笑ってなくてはならないと思い込むと、根本的な問題の解決につながらないこともあります。笑えない時が長引くときには、専門家にご相談下さいね。
<参考>笑えない人の心理~もう一度、心から笑えるようになるために~
https://www.counselingservice.jp/lecture/14127/
自分でも気づきにくい「微笑みうつ病」とはどんなものか?症状とセルフチェック方法
https://www.esquire.com/jp/menshealth/wellness/a30322148/smiling-depression-190913/
4・まとめ
新型コロナ感染拡大の影響で、外出自粛生活が続いています。見えない不安でストレスが増す中、少しでも笑顔でいることを心がけて、自分の気持ちをあげるだけでなく、家族や周りの人たちを元気にできますようにと願いを込めて、この記事を書きました。
ストレス緩和に、笑顔はいつでも手軽にできる特効薬です。コロナ感染予防にも役立ちます。こんな時だからこそ、楽しみを見つけて、笑って過ごせるように「ケ・セラ・セラ(なるようになる)」の気持ちを大事にしたいですね。
新緑の美しい季節です。外に出て、陽の光を浴びて深呼吸をするだけでも笑顔になれますよ。
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